(この記事はnoteで2021年8月2日に公開した記事を移行したものです)
豊前にやってきてからというもの「国指定重要無形民俗文化財」である神楽を見てみたいと周囲に話して来た。
しかし近年コロナの影響で神楽の舞を見ることは叶わない。
残念だと思っていたら友人が「ポスター撮影が今度ありますよー!本番と同じ衣装を着るので見学いかがですか?」と誘ってくれた。
唐原神楽とは
唐原神楽は里神楽と呼ばれる、民間で行われる神楽のひとつである。 出雲系神楽の流れをくむもので、天岩戸開きを演じることで知られる豊前神楽の系統である。 明治30年代後半に広沢渡氏を師匠として貴船神社氏子の若者たちによって唐原組が組織された。
ふくおか民俗芸能ライブラリーから引用
「神楽を見たい見たい」と言いながら、知らないことが多かったので調べてみた。
神楽は広辞苑によれば、「神座(かむくら)」が転じたものとされているそうだ。
大昔は巨木や巨石、その後は建築物を神が降りる場所、すなわち神座とした。そこでの祭祀のこと。
鎮魂、五穀豊穣、厄災の払拭、豊作のお礼としての意味がある。
また「巫女神楽」「出雲流神楽」「伊勢流神楽」「獅子神楽」などのように系統が分かれているらしい。
唐原神楽は福岡県の東、築上郡上毛町の神楽で「出雲流神楽」にあたる。
私が住んでいる豊前市の神楽も出雲流神楽のようだ。
貴船神社でポスター撮影

今回、九州朝日放送 KBC地域共創プロジェクト「ふるさとWish」のポスター撮影だったと聞く。
主役は子供たち。
唐原神楽は大人の神楽と子供の神楽がある。
福岡県の上毛地区だけでなく、県を越えて大分県中津市など、他の地域からも子供たちが神楽を習いに通っているそうだ。

こちらの方は、子供たちの先生であり、神楽の舞い手である。
友人が前から「米舞が本当にすごいです!!」と熱弁していた。
いつか本番の舞台を拝見したい。

準備が整い、スタッフさんと保護者の方が見守る中、本番開始。



みんな凛々しい。

撮影が無事終了したら「じゃあ記念撮影しましょう!」とスタッフさん。
シティ情報ふくおかの方達と聞いたが、とても朗らかな皆さんだった。
見ているこちらが何とも気持ちよかった。

記念撮影のために移動。

鳥居をバックに。

緊張から少し解放されたかな?
撮影完了。
先生と保護者と私も拍手。
おわりに
このままコロナが落ち着けば秋には本番の舞台が開催できるかも…とのことだった。
なかなか本番の舞台に立てない子供たち。
コロナの収束を願ってやまない。