大分県玖珠郡玖珠町|玖珠川と伐株山の間の神社「天満社」へ

大分県玖珠郡玖珠町|玖珠川と伐株山の間の神社「天満社」へ
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大分県の山間の町、玖珠町の温泉宿に泊まってきた。

由布院に近い玖珠は、とても泉質がよく、温泉好きの自分が色々な温泉に連れていったにも関わらず「違いが分からない」と言っていた家族も「ここの違いは分かる」と驚いたほどだった。

宿泊した翌日に宿の近くを歩いてみたら、よく手入れされた神社を見つけた。

大分県玖珠町山田の「天満社」だった。

大分県玖珠郡玖珠町|玖珠川と伐株山の間の神社「天満社」へ
よく手入れされた神社

 この辺りでよく見かけた「天満」の字。

学問の神様「菅原道眞」公と何か関わりがあるかと思ったら、興味深い伝承を「大分県観光情報公式サイト」で見つけた。

同じく玖珠郡にある菅原天満宮について以下のように紹介されていた。

「菅原道真が太宰府権師に左遷される途中刺客の難を逃れる為に滞在していたといわれています。また、学友だった住職観応が住んでいた浄明寺もすぐそばにあります。」

菅原天満宮の住所は「玖珠郡九重町菅原」だった。

玖珠郡付近には他にも「延喜元年(901) 8月、菅原道真が大宰府に左遷される途中に刺客をのがれて菅原の白雲山浄明寺に身を隠した折、この川底温泉を開いた」と伝えられる「川底温泉」もあった。

藤原時平によって無実の罪に追われた菅原道眞は、京都を追われ九州に着いてからも各地を転々としたという。

なかなかそれについて「こうだ!」と詳しく述べてくれるサイトも本も見当たらないのだが、平氏の落人といい、道真公のように中央の政権から追われた人を、なぜ九州エリアの多くの人がもてなしたのか、そしてそれが伝承として各地に残ったのか、疑問は尽きない。

こんな身近な疑問を学校のように身近な場所で質問できて回答を得られる場所があれば、日本の歴史についてもっと知りたいと思うひとが増えそうなものだがどうなのだろう。

大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社 (1)
伐株山がよく見える場所にあった
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社 (2)
鳥居と狛犬
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社-拝殿
拝殿の左右に右大臣と左大臣が配置されているのが珍しい
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社-天井絵
天井絵
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社 (3)
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社 (4)
大分県玖珠郡玖珠町-玖珠川と伐株山の間の神社-天満社-千手観音堂
敷地内に千手観音堂
目次

玖珠郡玖珠町天満社の場所

〒879-4412 大分県玖珠郡玖珠町山田

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この記事を書いた人

2021年に豊前市へ移住。フォトライターとして、旧・豊の国エリアの史跡、神楽、祭りなどをカメラで記録し、「日常を離れた一人の時間」の魅力を発信しています。

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