念願の祭りへ
昨年、「中津で大名行列がある」と聞き、その伝統がどんな形で現代に伝わっているのか、ずっと見てみたいと思っていました。
去る9月27日、ついにその念願が叶いました。
中津市に伝わる「白髭神社の大名行列」。
これは単なる時代装束のパレードではありませんでした。
その熱気、歴史の重み、そして何より地元の方々の熱い思いが詰まった祭りでした。
中津市 大名行列とは何か?(歴史と概要)
この祭りは、中津市内の白髭神社に奉納される行事で、中津市指定の無形民俗文化財です。
豪華絢爛な装束を身にまとった奴(やっこ)たちが、毛槍や挟箱などの道具をダイナミックに扱いながら練り歩くのが最大の見どころです。特に、毛槍を後ろから前に投げ渡す所作は圧巻。
隔年開催のため次回は2027年です。
中津藩主奥平氏は疱瘡などに効能があるとして、歴代にわたり秋の例大祭には行列を仕立て、神社への参向をおこなっていた。
明治の廃藩置県で、参詣時に使用していた大名行列具足一式が奥平氏により白髭神社に献納された。このことにより、9月の例大祭には地区民の手で大名行列を行うようになった。
戦後一時中断もあったが、昭和55年保存会を発足して用具衣装など整備し直し、隔年で伝承再現されてきている。
文化庁「まつりの輪」から引用
写真で巡る、神社の行列の「迫力」
















見たい祭りが、まだまだある
まさか中津でこれほど歴史が息づく祭りが隔年で行われていたとは、知りませんでした。
この豊前・豊後エリアは、「見てみたい」と思わせる祭りの宝庫です。
神社の神事、修験道の痕跡、そして今回のような大名行列。
時間と情熱がいくらあっても足りません。
この白髭神社の大名行列は、私にとってまた一つ、「時間を作ってでも見るべき価値のある地域の宝」が増えた出来事となりました。
次回、再来年の開催に向けて、今からスケジュールを空けておかねばなりません。
白髭神社の場所
〒871-0001 大分県中津市大新田741
白髭神社の宮司さま及び大名行列関係者のみなさま
撮影を快く許可していただいた白髭神社の宮司さま、氏子のみなさま、大名行列の関係者の皆さまにお礼申し上げます。
画像提供用のページを設けておりますので、画像が必要な方はそちらからダウンロードください。
