読み方むずかしい「金比羅宮」とは
豊前市に移住して以来、中津市や宇佐市、豊後高田市などの史跡を巡ってきました。
そのうち「ん?」と気になったことがいくつかあるうちの一つが、「金比羅宮」です。
関西に住んでいた時は、よく「こんぴらさんに行ってきた」と近所の人たちから耳にしていましたが、「金比羅宮」は「ことひらぐう」と読みます。
そして全国に約600ある金刀比羅神社、琴平神社、金比羅神社の総本宮は香川県にある「金刀比羅宮」です。
「こんぴらさん」は「ことひらぐう」の愛称とされますが、明治以前まで信仰されていた「金毘羅大権現」が元々の意味のようです。
明治の神仏分離で、「権現」は仏教的な存在であると全国的に消されてしまったんですよね。
中津城の不思議な場所に金比羅宮
金比羅宮は、黒田氏に謀殺された宇都宮鎮房と家臣を祀る神社「城井神社(きいじんじゃ)」と「扇城神社(せんじょうじんじゃ)」のすぐ近くにあります。

なぜか石段のうえにある金比羅宮。

逆側から見ると、石垣の上に金比羅宮の社殿があります。
建物自体は新しく見えますが、中津城の西の端に移動されたのでしょうか。

金刀比羅宮の横から山国川が見えます。
気になったのは、金刀比羅宮の斜め下に、もう祀られていないような小さな神社の跡らしき場所が見えたことでした。
建物の基礎や、壁にもたれかかるように置かれていた赤い鳥居が。
中津城の神社「中津大神宮」のウェブサイトにもそんな神社の記載は見当たりませんでした。
中津城以外にも見つけた、気になる場所の金比羅宮
なぜここに金比羅宮があるんだろうと思った場所は、他に宇佐市の乙咩神社のすぐそば、宇佐神宮、北九州市小倉北区の小倉城内の八坂神社です。
このサイトで追っている謎のキーワードにもつながるので、今後も要注目です。
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