先月、佐賀県の嬉野温泉に行った時、通り道の川沿いにあった神社が目につき調べてみたら「丹生神社」だった。
水神罔象女神が祀られているという情報だ。
「丹生」といえば、以前右三つ巴紋の情報を追って見つけた、日本最古の龍神を祀る丹生川上神社上社。
その神社の社紋が右三つ巴紋だった。
嬉野で見つけた「丹生神社」は「にうじんじゃ」ではなく「たんじょうじんじゃ」と読むそうだが、紀伊国高野丹生山からの遷座だったらしい。
紀の国の範囲は現在の和歌山県全域と三重県南部にあたる地域だが、紀伊国高野丹生山とはどこか調べてみたが丹生山という山は見つからなかった。
高野山のことだろうか。
高野山の標高450メートルにある天野盆地に丹生都比売神社が今も存在している。
また、三重県多気郡多気町丹生には「丹生大師」、正式には「丹生山神宮寺(真言宗)」がある。
地名としては「丹生大師」が気になる。
丹生大師内の看板の写真をネットで調べたら、以下の内容が書かれていた。
丹生都姫神社
守護神丹生都比売
丹生一族は九州から瀬戸内紀伊半島から伊勢まで朱を追って移動した彼らの足跡を示すように丹生一族の女神である
空海はその丹生都比売に導かれ当地を訪ね懐かしい勤燥という名前との出合いに感激し「高野の聖地に伽藍建立の願い持っているがまず当地に神社佛閣を建立し衆生を救わん」と即ち錫杖を留めて神社と伽藍を建立した。
丹生都比売は空海の守護神でもある、ここに平成六年再建をしました。
平成六年九月吉日
丹生山神宮寺
紀の国(木の国)と九州北部をつなぐ痕跡がここにもあった。
そして水と女神と龍神にもつながる。
国東半島の熊野磨崖仏、そして豊前神楽(英彦山が元々)における熊野修験道の影響と、北部九州と木の国(紀の国)は瀬戸内海とつながって何か関わりがあるのか。そう思えてならない。
そして丹生都姫とは瀬織津姫を指すのだろうか。
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