【発見】金毘羅様は海の神様ではなかった? 文化財担当者から聞いた「風と雲の神」としての真の姿

国東半島 金毘羅様
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豊前市に移住して以来、この地域の歴史や文化の奥深さに触れる日々を送っています。

最近では、制作中の小冊子(ZINE)の掲載内容を確認するため、豊後高田市の文化財室の方とお話しする貴重な機会に恵まれました。

文化財室の担当者の方といえば、役所の仕事の中でも専門職。

なかなかお話しする機会がない方々です。

せっかくのチャンスなので、以前から抱いていた素朴な疑問をぶつけてみたところ、思わぬ回答が返ってきました。

それが、今回のタイトルの「金毘羅(こんぴら)様は海の神様ではなく風の神様だった」という驚きの事実です。

目次

山の金毘羅宮と「海の神様」のイメージのズレ

そもそも、なぜ私がそんな質問をしたかというと、以前、このブログで公開した「山の中に残る『海』の痕跡――国東半島と宇佐の不思議」という記事で触れた、ある疑問がきっかけでした。

 国東半島に開かれた神仏習合の山岳宗教「六郷満山」の本山本寺8か寺の中でも最大規模を誇ったとされる「馬城山伝乗寺(まきざんでんじょうじ)」。その跡地(現在の真木大堂)の背後には馬城山がそびえ、約20分ほどで山頂の展望台まで登れます。

国東半島 金毘羅様
国東半島 喜久山(菊山)

山頂近くに辿り着くと、ひっそりと佇む金毘羅宮(こんぴらぐう)の石祠が目に入ります。

その石祠が向かう方角には、現代の私たちが見ても「これはすごい」と驚くほどの存在感を放つ大きな山が見えるんです。

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この記事を書いた人

2021年に豊前市へ移住。フォトライターとして、旧・豊の国エリアの史跡、神楽、祭りなどをカメラで記録し、「日常を離れた一人の時間」の魅力を発信しています。

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