【豊のくにあと歴史の謎:連載8】馬城山で見た、山に向かう海の神

馬城山の金毘羅宮
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応利山で見た「風除大権現」のことが、どこかに残っていました。

風を除ける神。
山の上にある祠。

その意味は、まだ分かりませんでした。

その後、国東半島にある真木大堂を訪れました。

そこには、かつて六郷満山最大の寺院とされる伝乗寺の仏像が残されているという。

堂内に並ぶ仏像は、どれも印象に残るものだった。

なぜこれほどのものが、この場所に残されているのか。

真木大堂の奥には、山へ続く道がありました。

馬城山(まきさん)。

その先に展望台があると知り、登ってみることにしました。

馬城山の金毘羅宮

山道を進み、展望台にたどり着く。

そこで、ひとつの祠が目に入りました。

金毘羅宮。

なぜ、ここに。

そう思いました。

金毘羅(こんぴら)さまといえば、海の神として知られています。

けれど、ここは山の上。

海は見えません。

なぜ、この場所に祀られているのか。

その理由は分かりませんでした。

菊山・喜久山

祠の向こうに目を向けると、ひとつの岩山があった。

目を引く形をしている。

存在感のある山でした。

馬城山(まきさん)の頂上から

展望台には、周囲の山の名前が書かれた案内板がありました。
けれど、その岩山については、何も書かれていませんでした。

なぜ、あの山だけ名前がないのか。

金毘羅宮は、その岩山の方向を向いていました。

海の神とされる存在が、山を向いている。

それが、どこか引っかかりました。

このときは、まだ何も分からなかった。

ただ、山の上に海の神があり、その先に名前のない山がある。

その配置が、強く印象に残りました。

後になって、この場所にも共通するものがあることに気づきます。
けれど、このときはまだ、それを知りませんでした。

ただ、いくつかの違和感が、静かに重なっていきました。

(連載9につづく)

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  7. 【豊のくにあと歴史の謎:連載7】応利山で見つけた小さな祠
     
  8. 【豊のくにあと歴史の謎:連載8】馬城山で見た、山に向かう海の神

    (連載中)

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この記事を書いた人

2021年より豊前市を拠点に活動。
写真と文章で表現と記録の間のようなこと。北部九州を中心に、「山の中の『海』」「宇佐神宮と逆向きの三つ巴紋」など、気づかれにくい痕跡を辿っています。ローカルメディア「豊のくにあと」 と古民家図書館TSUDURIを運営。たまにセミナーやイベント。

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