これまで、瀬織津姫を祀るとされる神社について、書籍に掲載されたリストを手がかりに調べてきました。

今回は、菊池展明著「出雲の国の女神」の巻末資料「瀬織津姫の異称神リスト」をもとに、神社を整理していきます。
ここでは、書籍で瀬織津姫の異称とされている神名を手がかりに、該当する神社や所在地、周辺の地形などを記録します。
異称とされる神名が、実際にそれぞれの神社でどのように伝わっているのか。これからの調査や、いつか訪ねてみたい場所を探すためのリストです。
掲載資料について
本書では、神社の祭神について様々な考察があり、一覧に掲載された神名や解説が、実際に神社で語られている伝承とは異なる場合があることが記されています
本記事では、菊池展明著『出雲の国の女神』巻末資料「瀬織津姫の異称祭神リスト」を調査の手がかりとし、掲載された神社の所在地や祭神表記、周辺の地形、境内の様子などを調べていきます。
本書における考察と、各神社で伝えられている由緒や祭神については区別し、確認できた情報を記録していきます。
瀬織津姫の異称とは
- 撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)
- 天照大神荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)
- 八十禍(枉)津日神(やそまがつひのかみ)
- 大禍津日神(おおまがつひのかみ)
- 大綾津日神(おおあやつひのかみ)
- 祓戸大神(はらいどのおおかみ)
- 多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)・湍津姫神・高津姫神・滝津姫神
瀬織津姫の異称祭神リスト
荒祭神社(津毛利神社 境内社)
所在地:静岡県浜松市中央区参野町113 津毛利神社(境内社)
神名:枉津日神(書籍で確認)
書籍の情報:
気になった点:
- 津毛利神社の御祭神は住吉三神
- 「遠州灘は海の交通の難所でしたので、当時の元正天皇の御代、勅命により遠州灘の鎮守として摂津の国、住𠮷神社より荒魂を勧請され、当時は海岸であった当地に奉祀され、津毛利神社と奉称し海上安全を掌りました。1,300年前の奈良時代のこと」(神社ホームページから引用)
- 鼻高面の一種とされる「王の舞面」あり。神楽面に似ている
- 「由緒書きには、天正天皇の御代舎人親王藤原不比等公勅を奉じ遠江灘の鎮守として摂津の住吉神社より荒魂を勧請奉祀す」という情報(GoogleMapのクチコミ)
- 神社公式ホームページにも、GoogleMapのクチコミにも荒祭神社について記述がない。
十二所神社
所在地:静岡県浜松市天竜区西藤平1252
神名:八十枉津日命(書籍・GoogleMapの画像で確認)
URL:http://www.shizuoka-jinjacho.or.jp/shokai/jinja.php?id=4412037
書籍に記載:荒祭神を天照大神荒魂ではなく、瀬織津姫の異称の枉津日命と記している(明治神社誌料編纂所「明治神社誌料」講談社)
気になった点:
- 「御祭神 伊邪那岐命 伊邪那美命 八十枉津日命 大枉津日命 表津少童命 表筒男命 中津少童命 中筒之男命 底津少童命 底筒男命」「享保三年『大藤坊権現』と称す」「安政二年、十二社大権現と称す」という情報(GoogleMapで確認)
- 御祭神名の「伊邪那美尊」「伊邪那美命」を見て、「邪」という字が使われていることに気づく
西宮広田神社(一幡神社 境外末社)
気になった点:書籍では住所が「牧之原市西山寺88 一幡神社【境外末社】」と記載あるが、該当住所がGoogleMapでは見つからず。静岡県牧之原市菅ケ谷3786の一幡神社なのかは分らなかった。
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