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稲積山のふもとにある神社へ
秦氏と並ぶ渡来系の辛島氏が建てたと伝承が残る「稲積六神社」。
辛島氏は原始の八幡信仰に深く関わる氏族とも言われており、元は田川の香春岳から宇佐にやってきた秦氏だったという情報がある。
大陸から韓国を経由して海を越えてやってきた渡来人である秦氏は、稲荷神社や畑作、織物など様々な文化や技術を日本にもたらしたことは確かだ。
その秦氏から生まれた辛島氏が宇佐にやってきて初めて建てた神社が「稲積六神社」だったという。
元々神社の場所は、すぐそばにある稲積山の山頂だったそうだ。
辛島氏はこの山を神として祀っていた。
「宇佐富士」とも呼ばれている稲積山は円錐形で、遠目で見ても目立つ山だ。
八幡神が山頂に降臨したという伝承が残る山でもあり、豊前市においてかつて修験道が栄えた求菩提山の修験者の千日行に関わりがあるともいわれる。
求菩提山信仰の中興の祖である頼厳上人は、辛島氏の出身である。
そこに何か関わりの理由があるのかもしれない。








稲積六神社のアクセス
〒879-0512 大分県宇佐市黒561
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