右三つ巴紋を手がかりに、国東半島のなかを巡るようになっていましたが、元々行ったことがある場所にも再び訪れてみました。
そういえば、あの場所も何か気になる。
何か見つかるかもしれないと。

そんな流れのなか訪れたのが、国東半島にある長崎鼻でした。
長崎鼻は国東半島の北端にある岬。
そこには珍しい海蝕洞窟「行者洞穴」があるのです。
キャンプ場の一角にひっそりと。
よく見なければ見過ごしてしまいそうなほど。

階段をくだっていくと、お堂が小さく見えるほど、ぽっかりと大きく開けた空間。

長い時間をかけて風化、水食された洞窟の向こう側は海。
かつてこの場所は、修験者の修業の場だったとだけ伝わります。
色々調べたけど、歴史の専門家にも尋ねてみても、歴史のことはそれぐらいしか分からない。
「こんなにすごい場所なのに、なぜ歴史が分からないのだろう?」
それからだいぶ後になって、このエリアで、宇佐神宮と深い関わりを持つ神社や、右三つ巴紋を見つけました。
けれど、このときはまだ、何も分かっていませんでした。
海と岩と木の、不思議な場所。
古代の人たちがここを見て、何も思わなかったはずはないと、今なら理解できるのに。
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(連載中)

