【豊のくにあと歴史の謎:連載9】熊野が、国東半島にある

国内最大級の磨崖仏-国東半島の-熊野磨崖仏-豊後高田市
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馬城山で見た景色が、頭から離れませんでした。

山の上にあった金毘羅宮。
そして、その向こうにあった岩山。

なぜあの場所に、海の神様がいるのか。
その違和感だけが、残り続けていました。

しばらくして、国東半島の別の場所を訪れました。

国内最大級の磨崖仏-国東半島の-熊野磨崖仏-豊後高田市-鬼の石段

山の中にある、石段を上っていく。
思っていた以上に急で、足が重くなる。

ようやくたどり着いた先に、岩がありました。

国内最大級の磨崖仏、国東半島の「熊野磨崖仏」へ(豊後高田市)

その岩に、仏が刻まれている。

思っていたよりも大きくて、
静かに、そこにありました。

しばらく立ち止まって、見上げていました。

国内最大級の磨崖仏-国東半島の-熊野磨崖仏-豊後高田市
国内最大級の磨崖仏-国東半島の-熊野磨崖仏-豊後高田市-不動明王像の右側の小さな像

岩と、仏と、山の空気。
それがひとつになっていて、
ここがただの観光地ではないことは、すぐに分かりました。

熊野磨崖仏。

熊野。

その言葉に、少しだけ引っかかりました。

熊野は、本来、紀伊の山の信仰のはずです。
それがなぜ、国東半島にあるのか。
距離だけでは説明がつかないものが、ここにはありました。

偶然なのか、
それとも、何かがつながっているのか。
そのときは、まだ分かりませんでした。

(連載10につづく)

  1. 【豊のくにあと歴史の謎:連載1】宗像大社から始まった不思議な旅。無関係と思っていた「点」をつなぐ道の起点
     
  2. 【豊のくにあと歴史の謎:連載2】移住した旧豊前エリアで浮かび上がるいくつもの謎。つながるようで、つながらない右三つ巴紋がやはり鍵か
     
  3. 【豊のくにあと歴史の謎:連載3】読者からの情報提供で得た「牛頭天王」の謎を追うと天照大神の荒魂・水の女神「瀬織津姫」に行き着いた
     
  4. 【豊のくにあと歴史の謎:連載4】勝者に消された歴史がある?_出雲王国の口頭伝承が伝えられた本、実際に消された跡を見て
     
  5. 【豊のくにあと歴史の謎:連載5】右三つ巴紋を頼りに「消された」「変えられた」跡を拾い集めていくと新たな謎につながっていく
     
  6. 【豊のくにあと歴史の謎:連載6】天念寺で見た、海の模様
     
  7. 【豊のくにあと歴史の謎:連載7】応利山で見つけた小さな祠
     
  8. 【豊のくにあと歴史の謎:連載8】馬城山で見た、山に向かう海の神
     
  9. 【豊のくにあと歴史の謎:連載9】熊野が、国東半島にある

    (連載中)

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この記事を書いた人

2021年より豊前市を拠点に活動。
写真と文章で表現と記録の間のようなこと。北部九州を中心に、「山の中の『海』」「宇佐神宮と逆向きの三つ巴紋」など、気づかれにくい痕跡を辿っています。ローカルメディア「豊のくにあと」 と古民家図書館TSUDURIを運営。たまにセミナーやイベント。

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