移住した豊前市やその周辺では、10月は神楽の本シーズンのようだ。
豊前出身の方から耳にした「毎日のようにお囃子が聞こえる」の言葉どおり、開催日程表を見ても10月は神楽の奉納が集中していた。
その10月、豊前市で最初に神楽が奉納されるのは才尾の道祖神社だった。
まだ行ったことがない神社だったので、GoogleMapで調べてみると、求菩提山に続く県道32号線から内側に入った場所にあるようだった。
神楽奉納の日は10月5日。
神社の場所はすぐ分かった。
旗が立ち、人が集まっていることが遠くからでも見てとれた。
県道から細い道に入り、前を行く人についていくと神社に到着。
この付近に住んでいるという知人二人に遭遇して、地域や神社のことを教えてもらった。
「そこの池にはバス釣りに人がやってくるんですよ」
「この神社は元は貴船神社って言ってた気がします」
「地域の壮年会が毎年、飲食の出店をしているんです。たこ焼き200円、焼き鳥もあります」
早い時間にはおでんもあったらしい。
お酒を飲み、食べながら、生のお囃子の音をBGMに神楽をゆったり観覧する。
池のほとりに建てられた神社は雰囲気がよく、里山の風景とあいまって、大変のどかな光景だった。
この神社の奉納日が、本格的な神楽シーズンの最初の日であったことから、以前は都市部からバスで観覧客がやってきたこともあるそうだ。
神楽を見慣れない人たちからすれば、五感をふるわす特別なツアーになったことだろう。
道祖神社の場所
〒828-0071 福岡県豊前市山内
動画
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