国東半島の北端で見つけた「右三つ巴紋」の謎を追って、これまで考察記事をいくつも書いてきました。
宇佐神宮や多くの八幡系の神社が左三つ巴紋であるのに対し、なぜか違う向きの巴紋があることに気づき、北部九州エリアを中心に神社仏閣を巡ってきました。


自分は歴史の専門家ではありませんが、現地に残る右三つ巴紋の情報を見つけるうちに、「右三つ巴紋」は古い信仰である龍神と、紀の国(木の国)をつなぐキーワードではないかと推察してきました。
その古い信仰である龍神のうち高龗神と闇龗神は「一対」ですが、ここで謎が残りました。
三つの巴が並んだ巴紋_「3」の数字にはどんな意味が?

巴紋とは3つ、かたまり(巴)があります。
巴の形の由来については、勾玉・雷・蛇・雲・人魂・太陽・月など諸説あり、定説はありません。
が、この「3」という字が気になっています。
元々プログラマーだったので、こういった小さなバグ?異常値が気になって仕方がないのです。
これまで巡った史跡でも気になる「3」

宇佐市安心院町にある神社の奥に隠されるように安置されていた3体の石仏。
大きい一体に、小さめの石仏が一体、合わせて三体の石仏です。
そして同じく大分県内のある古い神社が、以前「三柱神社」で名前が変えられたという情報も耳にしました。
隠された、消された、変えられたということは、何か意図があったのでしょうか。
大分県中津市の丹生神社貴船宮の御祭神も3柱

そしてこちらの丹生神社貴船宮の由緒書きの御祭神も、3柱なのです。
「貴船三神」と看板に書かれていますね。
高龗神(たかおかみのかみ)ー旱魃(ひでり)の時、雨を降らす神
倉龗神(くらおかみのかみ)ー霖雨(ながあめ)の時、雨を止める神
美都波能売神(みつはのめのかみ)ー地下水を司る神
由緒書きをよく見ながら書き写してみたら、くらおかみのかみの「くら」が「倉」と書かれていて、一瞬驚きました。
これまで「くらおかみ」といえば「闇龗神」と難しい字が書かれていたのに。
やはり「高倉」とつながりがあったということでしょうか。
それに「たかおかみのかみ」と「くらおかみのかみ」の「おかみ」は「雄神」なら一対になります。
これはまた別の記事でも書きたい内容です。

つまり、右三つ巴紋の「3」とは、高龗神(たかおかみのかみ)・倉龗神(くらおかみのかみ)・美都波能売神(みつはのめのかみ)の三柱という可能性が考えられるかもしれません。
みやこ町の古代の遺跡跡にも謎めいた石像が三体

そう思えばこちらの写真の中央から右側に向かって三体の石仏も気になります。
中央の像が、どうも女神に見えて、印象に残っていました。
なぜ女性と男性二人なのだろうと。
もしかしたらこちらもつながっているかもしれません。
専門家ではない自分には判断ができませんが、大変興味深い。
また新たな「3」が見つかればお伝えしたいと思います。
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