このWebサイトを立ち上げるより前の記録を見返している。
この記事に残す情報は、2021年4月6日訪れていた、豊前市上川底の貴船神社だ。
2021年4月6日の記録
移住したばかりで豊前の土地勘はほぼ無く、また、ネットでの情報も乏しいエリアだったため、目的地の設定を間違えた記憶がある。
この道でいいんだろうか?と不安に思っていたら、案の定いくらなんでもこの先には目当ての店は無いだろうと、ちょうど駐車場がある辺りで車を停めた。

すると思いがけず、藤の花がたくさん咲いていた。
山の稜線と相まって、とても癒やされる景色だった。

川沿いが整備されているのでどうやら何かの公園のようだった。

藤の花と逆に振り返ってみると、建物の屋根を遥かに越す大きな木が見えた。

木のほうに近づいてみると、看板もあった。
「轟のフジ」と書いていた。
豊前市指定文化財(天然記念物)
轟のフジ
平成十一年六月二一日 指定
樹齢三百年と推定される野生のフジで、3株で構成される。いずれも樹高二〇m以上、幹周り一m程で市内に生育するものとしては最大規模である。
正式名称は「ノダフジ」で、マメ科の植物である。昔から観賞用としては好まれており、歌に詠まれ、家紋や美術文様に用いられるなど、日本人にはなじみの深い植物である。
県内で見られる同種のフジの多くは棚などの施設により保護されたものであり、轟のフジは野生のものとしては傑出した存在である。
県内で見られる同種のフジの多くは棚などの施設により保護されたものであり、轟のフジは野生のものとしては傑出した存在である。
また、共生するアラカシ、ウラジロガシ、イチイガシ、タブなどの常緑広葉樹も樹高二〇m程の巨木で構成され、貴重な鎮守の森となっている。
毎年五月頃には見事な花を咲かせ、訪れる人の目を楽しませてくれる。
豊前市教育委員会

小さな石祠が並んでいた。

そして目に止まったのが、扁額だ。

なぜか半分ほど地面に埋まっていた。
「なぜここに埋まっているのか?」
思えば移住して初めて生まれた小さな違和感は、ここが始まりだったのかもしれない。





