豊のくにあとに、ひと区切り。
これまで、神社仏閣や神楽、土地に残る歴史をたどりながら、各地を訪ねてきました。
北部九州から、奈良まで。
神楽の鬼も、鬼瓦も右三つ巴紋も、菊のような花の意匠も、私にとっては同じ線上にあるものです。
気になったものを調べ、現地で確かめ、写真を撮る。
ひとつひとつの情報や風景を、点のように記録してきました。
データを拾い集め、観測を続ける。
そうして点を置き続けているうちに、少しずつ、自分なりに見えてきたものがあります。
これからは、これまでの記録を手がかりに、もう一度訪ねてみたり、まだ知らない場所へ足を延ばしたり。
神社や史跡だけでなく、道の途中で出会う風景や、何気ないものにも目を向けながら、旅を続けていこうと思います。
私がひとりで旅をするのには、理由があります。
ひとりが過ごす時間も好き、というだけではありません。
目の前の景色と向き合い、気になったものの前で立ち止まり、時間をかけて眺める。
自分の感覚を頼りに歩き、見つけたものを写真に残す。
そのためには、自分のペースで動けることが必要なのです。
そうして過ごす時間は、結果的に気持ちをリフレッシュさせてくれたり、新しいエネルギーを与えてくれたりもします。
これからは、そんな「ひとりカメラ旅」の要素が、豊のくにあとのなかで少しずつ強くなっていきそうです。
やることは、これまでと変わりません。
行きたいところへ行き、見つけたものを記録していく。
より「旅」の要素が出ていくそんな予想をしています。


