最近、国東半島や大分市エリアの善神王の情報を辿っています。
善神王は、私にとっては聞き慣れない御祭神でしたが、国東半島や大分市では武内宿禰と同一視されている御祭神として知られていました。

調べているうちに、大変興味深い情報を見つけましたので、備忘録代わりに記録しておきます。
国東半島の奇祭「ケベス祭」と製鉄技術の関わりについて
別府大学の関連サイトで見つけた、高嶋直人氏の「ケベス考」。
国東半島の奇祭「ケベス祭」と製鉄技術の関わりについて、高嶋直人氏の研究ノート「『ケベス』考」をもとに整理しました。以下、概要です。
ケベス祭の概要
大分県国東半島の岩倉八幡社で行われる火祭り。異様な面を着けた「ケベス役」が、棒を持った「トウバ」の人々がガードする猛炎の中に飛び込もうとし、それを防ぐ激しい攻防が繰り広げられる。
「火」に対する厳重な神聖視
祭りを担当するトウバの人々は、他家の火で調理したものを食べないなど徹底した精進潔斎を行う。これは古代において、他部族に奪われてはならない最高度の技術(神聖な火)を守ろうとした記憶のあらわれと考えられる。
「ケベス」の語源と「奇(くし)」
古代語の「奇(くし=不思議な力)」と、異民族を指す「えびす(えべす)」が結びつき、「奇しきエベス」から「ケベス」へ変化したという説を提示。また地名の「櫛来(くしく)」や「櫛」の字にも、火や製鉄への関連が見られる。
渡来人と製鉄・鍛冶技術の歴史
近隣の赤根地区がかつて鉄鉱石の産地(鉄穴山)であったことや、周辺に製鉄関連の氏族(岐部氏・紀氏)が多いことなどを挙げ、海を渡って未知の製鉄・鍛冶技術をもたらした渡来人と、地元の里人との攻防や融合の歴史がこの祭りのルーツにあると考察している。
このエリアの右三つ巴紋、神社画像に並ぶエビス様の神像
伊美崎社で私が初めて宇佐神宮と逆向きの右三つ巴紋は、別の記事でお伝えしました。

ケベス祭りの様子をGoogleMapの画像で見てみると、祭りのときの幕には右三つ巴紋が確認できました。
また、伊美別宮社の高良社の社殿の屋根の画像にも、右三つ巴紋が確認できました。

武内宿禰と同一視される、高良様が祀られる高良社にです。
また、このエリアの神社をGoogleMapの画像で確認すると、エビス様の神像をよく見かけました。
このエリアには、想像以上に多くの痕跡が残っているのかもしれません。
いずれ、現地で確かめたいと思います。




