大分県豊後高田市にある応利山。
かつて六郷満山の寺院のひとつだった報恩寺の奥の院を訪ねたとき、山頂付近で小さな祠を見つけました。
そこに祀られていたのは、「風除大権現(かざよけだいごんげん)」です。
風を除ける、という名前。
神社や寺院を巡っていると、よく知られた神様の名前だけでなく、こうした聞き慣れない名前に出会うことがあります。
風除大権現という名前
風除大権現について、詳しい由緒や祭神は、今のところ確認できていません。
ただ、「風除」という名前からは、強い風による被害を避けたいという、人々の願いが感じられます。
農作物を守るためなのか、山で暮らす人々の生活を守るためなのか。
あるいは、別の願いが込められていたのかもしれません。
山の上という場所に祀られていることも気になります。
山に吹く風
応利山のような山では、尾根や斜面を通って風が吹き抜けます。
風は、季節を知らせるものでもあり、時には暮らしや農作物に影響を与えるものでもありました。
風除大権現という名前が残されていることから、かつてこの地域で風を避けるための祈りが行われていたのかもしれません。
ただし、どのような祭祀が行われていたのか、誰が祀っていたのかは、まだ分かりません。
名前を残す小さな祠
山中にある小さな祠は、訪れる人がいなければ、見過ごしてしまいそうな存在です。
けれども、そこに残された名前には、かつてこの場所で暮らしていた人々の願いや、土地との関わりが記されているのかもしれません。
「風除大権現」。
この名前を、まずは記録しておきたいと思います。
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