【調査ノート】福岡市糸島市二丈福井 糸島市無形文化財「福井神楽」が奉納される「白山神社」に右三つ巴紋

右三つ巴紋
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宇佐神宮と違う向きの三つ巴紋「右三つ巴紋」を国東半島の北端で見つけて以来、なぜ向きが違う三つ巴紋があるのかと調べています。

【宇佐市下庄】貴船神社の神楽奉納で右三つ巴紋を見つけた。
宇佐市貴船神社(下庄)の右三つ巴紋

今回は現地を訪れた記録ではありません。

公開されている画像を確認していたところ、右三つ巴紋らしき意匠が見えたため、記録として残しておきます。

目次

福岡市糸島市二丈福井 白山神社のGoogleMapの画像で右三つ巴紋を確認

糸島市二丈福井の白山神社でも右三つ巴紋が見つかりました。

メモ①:背振山系の北側、「二丈岳」を神体山とした山岳信仰とのつながり

菊理姫命は、日本書紀巻一の第五段一書(あるふみ)第十に登場します。
それによると、菊理姫命が伊弉冊琴と伊弉諾尊という夫婦の神様の言い争いを仲裁したという物語から、菊理姫命は離れているものや、すでに結ばれているものを紐で「くくる」ように強く結ぶ力があると言われています。
「白山さん」とも呼ばれ、災いをお祓い清めて、よい縁を結ぶ神様として仰がれています。
また、白山神社は、背振山系の北側にあり「二丈岳」を神体山とした山岳信仰が今も色づいています。命の水を地域に供給する二丈岳山頂には、菊理姫命が祭られており、年に一度9月16日に山頂で神事が行われます。水を司る神様として「五穀豊穣」「大漁満足」のご利益もあります。

糸島観光サイト つなぐいとしま から引用

背振山といえば、古くから聖なる山と信仰を集めてきた山です。

その北側にある「二丈岳」を御神体とし、山頂には菊理姫命を祭る祠が今でもあるようです。

また、菊理姫命はこのメディアで追っている「右三つ巴紋」を最初に見つけた、国東半島の北端の伊美崎社の御祭神と一致します。

メモ② 古くから地元に伝わる「福井神楽」が奉納される神社

5月第2日曜日に行われる春季大祭は、「五穀豊穣」「大漁満足」を祈る祭りで「としごいのまつり」とも呼ばれています。神事の後には、糸島市無形文化財「福井神楽」による全二四演目の奉納があります。

福井神楽は、宮崎県高千穂などで有名な岩戸神楽を独自の舞により繰り広げるもので、古くから地元に伝わり、親しまれてきました。元旦の0時過ぎからも五演目ほどが演じられます。明治から昭和期に何度か休止されましたが、その後「福井神楽保存会」によって復活、継承されています。

糸島観光サイト つなぐいとしま から引用

この神社では春の祭りに「福井神楽」が奉納されるようです。

以前、大分県宇佐市の古い神社の宮司さんから耳にしたのですが、神社とは「祭り」が行われていることが重要とのことでした。

たとえば史跡や伝承があっても、祭りが無いのであれば、そこに何かがあったとはいえないというのです。

国立歴史民俗博物館名誉教授である新谷尚紀氏監修「神社に秘められた日本史の謎」でも、同様のことが伝えられていました。

神社よりも先にまず「お祭り」があった?
マツリとは神の霊威を教授すること
神社ではさまざまな「祭り」(マツリ)が行われる。神道ではマツリは祭祀とも神事とも呼ばれるが、その意義は、「神を祀る」ことにある。したがって、「神社とは、神マツリのための<場>であるという定義も可能だ。神社よりも先に、まずお祭りがあったとすら言えよう。

「神社に秘められた日本史の謎」p.32から引用

白山神社の場所

〒819-1631 福岡県糸島市二丈福井4909

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豊のくにあと運営者。
福岡県と大分県の県境エリアで活動しているフォトライターです。
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