以前、眼にご利益があるとされる神様や仏様について調べました。

生目神社や眼力社、妙見神社、薬師如来など、異なる神様や仏様に、眼病平癒を願う信仰が伝えられていることが気になったからです。
その後、瀬織津姫について調べるなかで、もうひとつ気になることがありました。
瀬織津姫と同一視される十一面観音像にも、眼にご利益があるとされるものがあるというのです。

十一面観音は、観音菩薩の変化身のひとつです。
十一の顔を持ち、さまざまな方向に目を向けて人々を見守り、救う仏様として信仰されてきました。
京都府長岡京市の柳谷観音・楊谷寺では、十一面千手千眼観世音菩薩を本尊とし、古くから眼病平癒の祈願所として信仰されてきました。
千の手のそれぞれに眼を持つとされ、あらゆる方向の人々を見守る観音様です。
また、茨城県龍ケ崎市の慈眼院に伝わる十一面観音像も、眼病に霊験があると信じられ、多くの参詣者が訪れたと伝えられています。
こうした例を見ると、十一面観音と眼の信仰にも、いくつかの接点があるようです。
一方で、瀬織津姫と同一視される十一面観音像に伝わる信仰と、眼病平癒のご利益が、どのようにつながっているのかは、まだ分かりません。
十一面観音という仏様そのものへの信仰なのか。
それぞれの地域で伝えられてきた由緒によるものなのか。
あるいは、神仏習合のなかで生まれた結びつきなのか。
眼の信仰をたどっていたはずが、瀬織津姫と十一面観音という、別のところで気になっていたテーマにもつながってきました。
それぞれの由緒を、もう少し見ていきたいと思います。
まずは、見つけた接点の記録として。
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