海と鬼を追って、次は祇園祭へ― 安曇磯良と牛頭天王(スサノオ)、その交点

八屋祇園
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このサイト「豊のくにあと」を始めてから、私はずっと同じものを追いかけてきました。

それは、「海」と「鬼」です。

神社を歩き、神楽を見て、祭りを訪ねる。

右三つ巴紋が気になり、その神紋がある神社を巡りました。

海辺の神社、鬼の彫刻、鯱や鬼瓦、水の神、龍神、八坂信仰。

一見すると関係がないように見えるものばかりでしたが、不思議と同じようなものが何度も現れます。

私は歴史の専門家ではありません。

現地を歩き、気になったことを本で調べ、資料を読み、時には専門家の方にも教えていただきながら、一つひとつ確かめてきました。

宇佐神宮と逆向きの「右三つ巴紋」についても尋ねたことがあります。

ですが、「そこまで考えたことはないですね」というお話でした。

私が気になった問いは、まだあまり研究されていない切り口だったのかもしれません。

それなら、自分が納得できるまで歩いてみよう。

そう思ったのが、この旅の始まりでした。

振り返ってみると、この調べ方には以前の仕事の経験が生きていました。

私は以前、プログラマーとしてデータベース設計やデバッグに関わっていました。

その時に身についたのは、一見すると関係のない情報の中から、違和感や傾向を見つけることでした。

今、神社を歩く時も、その感覚が残っています。

右三つ巴紋のある神社では、鬼の彫刻が見つかる。

海や水と関わる場所が多い。

菊のような花の紋様が残る。

別々の神社なのに、鯱や鬼瓦が共通して見つかる。

貴船神社が多いように感じた。

御祭神や神社名が変わっている場所もある。

一つだけでは意味が分からなかったことも、点が増えるにつれて、少しずつ景色が見えてくるようになりました。

その中でも、私が何度も出会ったのが「海」と「鬼」でした。

鬼は恐ろしい存在として語られる一方で、神楽では人々を導き、祓いを行う存在でもあります。

そして、その鬼と重なるように、海の神である安曇磯良の姿が見えてきました。

その流れの先にあったのが、中津祇園や八屋祇園です。

疫病除けの信仰として広まった祇園祭と、この土地に古くから伝わる海の信仰。

牛頭天王と安曇磯良。

私には、それぞれ別の信仰ではなく、この土地の人々が大切にしてきた祈りの形として重なって見えています。

もちろん、これは現時点での私の見方です。

けれど、神社や祭りを歩いていると、昔の人たちが何を恐れ、何を願い、何を守ろうとしてきたのかが、少しずつ見えてくるような気がするのです。

これまで私は、資料を読み、神社を歩きながら、この土地の信仰を追ってきました。

けれど、肝心の中津祇園も、八屋祇園も、私はまだちゃんと見たことがありません。

手元にあるのは、豊前市に移住して二年目頃、ちょうど通りがかって撮った数枚の八屋祇園の写真だけ。

八屋祇園

海と鬼の交点が本当にそこにあるのか。

祭りの中で、人々は何を祈り、何を受け継いできたのか。

それは現地で見なければ分からないことだと思っています。

いずれ中津祇園も八屋祇園も、ちゃんと見てみたいと思います。

そして、宮司さんや神楽に携わる方々や、まつりに関わる地域の方のお話も伺いながら、この土地に残る記憶を、もう少し深く見つめていきたいと思っています。

おわりに、一つお知らせがあります。

先日公開した、蛎瀬八坂神社の記事では、鳥居の刻字について私の確認不足があり、記事を修正しました。

調べ直してみると、この神社も祭りや地域の歴史を知ることで、もっと違う景色が見えてきそうです。

そのため、あの記事は急いで結論を出さず、改めて現地で話を伺い、祭りや伝承についても調べたうえで、新しい記事として書き直したいと思っています。

深く読みたい方は

豊のくにあとの内容を深く読むには
→ 歴史の謎の記事をまとめて読む

写真と記録は、ZINEとして紙媒体に残しています。
→ ZINE一覧はこちら

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この記事を書いた人

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豊のくにあと運営者。
福岡県と大分県の県境エリアで活動しているフォトライターです。
活動エリアは、北九州から東〜中津〜宇佐〜国東半島の北西部。
地域の古い痕跡を歩いて探し、歴史サイト「豊のくにあと」を運営しています。

拠点は、築年数不明の古民家を借りて開いた小さな図書館
一人旅が好きな人や、静かな時間を過ごしたい人のための場所として開いています。

地域で活動する個人や団体向けに、「自分で育てられるホームページづくり」のワークショップも行っています。(古民家図書館・オンライン対応)

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